2023年振り返り

前回に続き、今年の振り返りを少し。 2023年は米国グリーンカード関係だと今年の終わり頃に健康診断の結果を要求されたので送付したりと少し進展はあったものの、それ以降は進展なし。あとはapproveされるだけな気もするのですが、2024年に跨ぎそうです。。。背景が似ているであろうXや知人の話を聞いた限りでは、私の場合は運悪く?時間がかかっている側のようです。I-140自体はすでに承認されているので、あとは時間のみ、という状態ではあるのですが。 仕事関係 私個人の時間の使い方に特に大きな変化は無いものの、社内の開発体制が会社の成長に合わせて少し整理されたりと変化しているように見えます。今のところ社内では私の専門領域(社内の開発範囲に限らな範囲を含めるとさらに)は事業の核に近い割に似た技術領域/知見を持つ人が稀有なので、他の人からヘルプが必要とされる割合も高く、私の時間をうまいこと主である開発に時間を割けるように助けてもらったりしています。年の後半になるにつれて開発に時間を割く割合が増えてきたように思えます。ありがたや。一方、Junior寄りな人をサポートする必要もあり、若干マネージメント側にも足を踏み入れはじめたのでどっこいどっこい。 OSS周り こちらも1つのプロジェクトに集中して継続中。今年はiOS周りに大きな変化があったのですが、そのプロジェクトの主領域としては継続して発展、最新状態へ追従できているかと思います。時間を割いて実装を進めた方が良さそうな領域もあるのですが、こちらは個人の時間をどう使うかという問題なので悩ましいところですね。新しく継続してOSSの開発に参加してくれている人が出てきたので、そちらもありがたい限り。 生活面 大きく変わったことは無い…よう。物価の上昇は見てとれるものの、現状の生活を圧迫しすぎるほどでは無いので、大きく生活面で困ることにはなっていません。最近あったアパート更新時の家賃上昇も1%以下だったので、アパートの費用は向こう1年間も多分大丈夫。時期的なものも関係すると思うのですが、公開されているWebページを見ると新規入居者の方が同等の部屋でも家賃が高かったりします。 日本にいた時に比べると運動、体を動かす機会が多いので、健康診断の結果を見る限りは年々と健康になっています。良い限りですね。レコードプレーヤー、レコード版を購入したので、徐々にスピーカーなども金銭面で余力がある範囲で今後も揃えていきたいところです。 来年へ 2024年は、ひとまずGCが取れると良いなと思います。そしたら日本に数週間戻って、知人や親と時間を過ごしたいですね。仕事面では把握している範囲では大きな損害はなく成長しているようではある…ので昇給とかあるかな(願望)。OSS周りは継続て発展させていきたいけれど、時間の使い方とのバランスの問題も大きいので悩ましい面もありますね。どこまでできるかな。I-140は通ったので、就労ビザの関係でとめていたGitHub Sponsorsとかも再開させていこうかなと思ってたりします。More

2022年振り返り

前回に続き今年の振り返り。 今年の大きな変化としては米国グリーンカード取得までもう少しになったことでしょうか。ひと段落したら時系列含めてビザ関係の話をまとめたいと思います。O1に関して以前書いた時も、実際に他の人の役に立ったようなので。 仕事関係 就労しているスタートアップは堅調に成長を続けていると感じます。年の瀬に向かう中でも採用関係はビジネスの広がりに対して必要に応じて行われている状態です。私は4年目を終え、既に社内では社歴の長い人に数えられます。無事に昇進もし、私は専門性を持つ分野では意思決定を行う側になっていたりします。SO、行使できるところまでいきたいですね。 同じ時期くらいに今の会社に参画したメンバーの多くはほとんど辞めることなくサービス開発の中核となる存在になっているように見えます。米国の企業(特にシリコンバレー付近)では入れ替わりが激しく数年単位で人が入れ替わるというイメージを持っていましたが、身の回りのエンジニアに限ればあまりそうではないかも、と感じることも多くなりました。エンジニア職以外を見ると確かに数年単位で移っている方も多いように見られるので、職種にも依存しそうです。 OSS周り 継続中。OSSに関しては継続してプライベート時間でできる限り活動しています。ここはまだまだ継続していきたいところですね。OSS関係も色々と広がりを見せ始めているので、継続していくことは製品の大事な成長要素の一つだなと感じます。 生活面 パンデミックの時に引っ越してきたこともありだいぶ下がっていたアパートの家賃が、3度目の家賃交渉を経て戻りつつある状況です。次回は更新せずに別のところを探すことになりそうです。幸いにも昇給額はインフレ率を超えているので、家賃の上昇が大きく生活を圧迫はしていないところが救いでしょうか。。。米国生活の中で時折トラブルがありますが、現在のところは大きく疲弊するような状態にでくわしていないのは良いほうでしょうか。 ほぼ毎週どこかに数時間程度は歩きに行って色々な風景を楽しんだりしているので、運動もある程度はちゃんとできていて体調は良いです。年末は天候や知人との付き合いもあり少しできていませんが、また色々な場所を探索したいですね。 終わりに 年々と振り返りも簡素化されている気もしますが、米国のビザ関係などのひとまずの大きなところはひと段落した感じがします。 現地の知人もちらほら増えてきたので色々と日本にいた時の文化的な違いなど感じながら生活面では色々と学んでいきたいと思います。仕事面では引き続き自分の興味のある分野を深掘りできているので、継続していければなと思っています。広がりつつあるいろいろな関係性も、無理のない程度に成熟させていきたいですね。More

2021年振り返り

昨年に続き振り返り。今年の大きな変化としては、滞在日数をもとにすると米国居住者になったことでしょうか。 仕事関係 仕事関係は堅調に進んでいる(成長している)と感じます。現在所属している会社よりも歴史のある会社含め、競合他社と比較される場合が増えてきたと感じます。また、他社が比較対象として所属している会社を出しているとも耳にするようになってきました。 今年は安定性や拡張性を理由として私たちが選ばれ始めている場面を見る機会が何度かありました。私はそのコアに関わっている関係もあり、地道な改善が功を奏した形になり嬉しい限りです。堅調に成長を続け、もらっているSOの恩恵を得ることができるところまで到達したいですね。 今の私のスタートアップに参加して渡米という挑戦が、幾人かのキャリアの決定、挑戦にも影響を与えてたことを耳にし始めました。こういう話しは嬉しい反面、緊張もしますね。 OSS回り Appiumを中心としてSelenium/WebDriver関係で貢献を続けています。AndroidやiOSはさることながら、他にはテレビ、デスクトップなどAppium 2.0の構想の中で利用ケースが増える兆しが見えた(もしくは既に利用している事例が聞けた)年でした。 継続してAppiumに関わり続けているメンバーの多くは各々のプライベート時間で関わる人たちなのですが、メンテを続けているモジュールに関しては継続して最新版のOSなどの対応を続けることができています。 翻訳 「実践ソフトウェアエンジニアリング第9版」の翻訳作業を終え、年内についに書籍が発売されました。参加メンバーの方々がアドベントカレンダーも開いています。私は活動時間帯が異なるなどあり、作業の一部しかガッツリとは関わっていないのですが、とても良い仕上がりになっていると思います。拙いですが、私の回は「実践ソフトウェアエンジニアリング第9版」出版によせて 。 生活面 車 車をようやく手に入れました。日本では運転したことのないSUVタイプですが、今のところ快適です。 クレジットヒストリーがある程度溜まっていたので、現在の状況を鑑みた上でまずはリースにしました。2021年モデルにしたのですが、中古で数年古い同タイプの車を購入した場合、少なくとも車体価格ベースではリース期間以上を乗り回さないと中古車の方がお得とならない合計金額感です。燃費、車両のメンテナンス、最近のチップ不足による生産の遅れによる中古車価格の高騰、これからのEV車に対する優遇措置も増える時期になってくると期待すると、もし今後も米国に留まることができた場合は次のリース期間が切れる頃にはEV車が選択肢として出てくるかなと。 クレカ クレジットカードは現在はAmexを中心にして生活しています。今のところ、Amexのサポート対応やfraud detectionの管理が便利だと感じているので。興味ある方がいましたら、こちらが招待コードです。 Cash AppのVISAデビットカードが毎週グローサリー10%キャッシュバック(up to $7.5のバック)を提供し(Costocoでも有効だった)ているため、Amex Blue Cash Preferred(6%キャッシュバック、upto $6000/年の利用まで)を使い回していると理論上は年間で最大$700超えるくらいのキャッシュバックの恩恵を得られます。 投資 米国居住者になった頃から、Roboadvisorから始めて資産運用(まずは株)を学び始めました。大部分は積立インデックスで、気になる企業を少額買う程度ですが。 Saving accountも持っていることもあり、Goldman SachsのMarcusというサービスを利用しています。0.35%の手数料ですが、SmartBetaというポートフォリオにすると、Goldman Sachsの製品(例えばGSLC)にかかる運用手数料が0.35%に含まれる。つまるとこ、それぞれの投資項目のうち、Goldman Sachs以外のものがあればその運用手数料 + 0.35%が最終的な手数料になります。運用にかかる費用は実際には0.4%いかない感じ。こちらがSaving accountのリファラル。3ヶ月間、interestが0.5%上乗せされます。 Charls Schwabも後半になって始めました。これはもっぱら個別株と積立VTI用。日本に帰ることになっても口座を維持し続けるために早い段階で作っておきました。Marcusに比べるとまだ金額は小さいですが、徐々にこちらを中心に積み立てを移していこうかと思ってます。 その他 米国生活も2年目突入。歯科や病院もいつくか行ったりして少しづつ慣れてきた感。今のところ幸いにも請求書のやりとりを繰り返すというような出来事には出くわしていなくてホッとしています。 こちらにきて週末歩く距離が増えたのですが、お陰で健康体。運動は増やしても減らさないようにしていきたいですね。 終わりに 2022年は今後を決める状態になる予定の出来事があります。できる限りのことをし、良い選択にいくことができるようにしていきたいと思います。More

Recap my 2020

This page is in the English edition of 2020年振り返り (and cut some sentences off..) A work VISA brought me a significant change this year except for Covid-19. I’d worked in a company which was US base. Different timezone made our work difficult to work closely with each other. Company Our family relocated to Silicon Valley…More

2020年振り返り

毎年恒例の振り返り。昨年はこちら。 今年の大きな変化としては、Covid-19を除くと就労ビザが取得でき、米国に生活の拠点を移したことでしょうか。就労の面では同僚と時間帯が同じになったことで、だいぶ動きやすくなりました。 会社関係 今年の中頃に、Covid-19が少し落ち着きを見せた頃を見計らい渡米。世界的に冬場の再流行の可能性が高いとみて、それより前に米国において生活基盤を不自由しない程度に構築することが目的でした。結果、SSNをはじめとした環境の構築を1ヶ月程度で無事に終え、安全に生活を送ることがひとまずできる状態に。(この記事から続けていくつかやったことを残しているので興味のある方は参考にしてください。) 現在、私が活動しているチーム全体における9割以上の同僚はベイエリアに住んでいます。そのため、この渡米後の仕事環境が整ったあとは特に時間帯の面からだいぶ働きやすいものになりました。 私が日本にいる時も、タスクの粒度が大きなものはやりとりに小さな弊害はありつつも大きな問題なくできていました。反面、同僚のちょっとした疑問などに即座に答えるなどは難しいものがありました。自分も今の組織では古参に分類される状態になり、専門性を有している範囲においては先導する立ち位置です。発生する質問や疑問などに即座に答えることで、他の同僚やセールスのチームの助けもできるようになりました。これはだいぶ楽になりました。 他、今私が働いている会社は日本には支社が無いこともあり、日本にいる時は会社からのサポートが限定的でした。保険や給与の支払いツール、401kなどの福利厚生もフルで享受できる状態に。会社は関係ないですが、AT&TのFiberが利用可能な地域だったこともあり、インターネット環境も日本よりもだいぶ良い状態になりました。 OSS周り Appiumは引き続き継続中。大きな変更も、次の大きなマイルストーンに向けた作業もちょっとづつ進みつつ。Xcodeの更新は色々と大きな変更が求められますが、今年もいくつか対応が必要なものがありました。Appiumも自動化できる対象の幅を広げ始め、AndroidやiOS向けの利用は依然として大きいながら、他のネイティブアプリや企業の内部利用も耳にし始める状態に。Flutterは少しちゃんと考える必要もあるのかなと思いはじめました。 ネイティブモバイルだけの世界でいうとAppiumを介さずに直接XCTest(UI) by Appleを利用するユースケースも増加しているようです。ただ、これは棲み分けと言う意味で昔から期待していたものなので良い兆候だと思います。AppiumはXCTestやその環境周りがもつ問題に対してワークアラウンドを入れたりしています/いました。XCTestの安定性も向上していくことでAppiumの実装も簡素にできることを願ってます。 書籍 今年はあまり書籍を読めていませんね。。。渡米に向けた対応やOSS、渡米後の生活環境構築に時間を使いました。読んだ中だと、質的研究入門が実りが多かったです。 あと、あるSoftware Engineeringに関する書籍の翻訳プロジェクトが再始動しました。 その他 生活面 米国における生活では、食事の質は上がった気がします。お肉を食べる量は増えました。特に、牛肉。野菜は大きく変化はしてないと思います。お米はだいぶ減りましたが、パンが増えました。郷に入れば郷に従えのように、ここで手に入りやすいもので食事を楽しんでいます。もとから外食が少なく自分たちで料理することが多かったことが良かったのかもしれません。 住んでいる箇所付近で買う食材はさほど私たちが日本で買っていたものより特別価格が高いわけではないように見えます。量と価格の割合からみて。いろんなスパイスを取り扱っている美味しいところも同僚に教えてもらったこともあり味付けを楽しんでいます。こちらではスパイスで味を重ねていく感じの味付けにはなるので、だし汁味のような味は茅乃舎なんかを頼ることに。 ちなみに、椎茸やしめじといったキノコ類は新鮮なものが手に入ります。日本食スーパーには二度行きましたが、今の段階ではおせち料理のような日本独自のモノをどうしても揃えたい時にいくところに止まりそうです。 今から徐々に歯医者や医療関係などに関わりを持っていくわけですが、保険もあるので資産運用を進めながらまずは楽観的に生活を送って行こうと思います。 コミュニケーション Covid-19の影響もあり、会社も基本は自宅作業。そのため、英語によるコミュニケーションは仕事関係やOSSの他は近場の生活圏でした。ただ、同僚には純粋な日本語話者はいない環境なので、英語漬けな私の英語スキルはマシになったと思います。 他、お肉を買うときにどの部位がおすすめかとか、外食した時は店員さんと話したり。Medical Exam関係では英語である程度の医学的な話のやりとりをしました。その範囲では大きな問題はない程度の英語スキルにはひとまずなってきたと思います。(マスクで聞こえにくい以外、単語を聞き返されることも初めの数週間あったくらいで他は無くなってきた。) 米国はコミュニケーションを中心とした交渉社会だと感じました。実際、以前から同僚にそうアドバイス受けていました。実際に経験して、私の実家周りの”村社会”と呼ばれるような環境のコミュニケーションを一部思いだしました。そこまで得意ではないですが、嫌なものではありません。 2021年はCovid-19関係も弱毒化したり、ワクチンまわりがうまく進み社会が安心できる方向に進むと良いですね。あと、こちらの生活の知人を増やしていきたい。More

Recap 2019

This page is in English edition of Japanese one to recap my 2019 and go toward to 2020. My work style has been changed in late 2018 since I changed work company from Japane-based one to US-based startup. Thus, I should have worked remotely with overseas colleagues until I get a working VISA. (Personally, I…More

2019年振り返り

毎年行っている内容の今年分です。昨年はこちら。 今年を振り返ると、就労環境がかわり同僚が米国在住中心になったために必然的にフルリモートの就労形態になったこと、執筆を行ったことが特に大きな出来事でしょうか。 だいぶ今までの働き方と比べて大きな変化が生まれたと感じます。家で仕事をすることも問題ないくらいには集中して作業できています。私はある程度の頻度では出勤して同僚と対話したりしておきたいたちなので、予定している就労ビザを無事に取得して同僚と近場で働きたい気持ちは結構あります。なお、出勤などの時間が基本的になくなり、家の中で仕事をこなすために家事をこなす割合も格段に増えました。これはだいぶ良いです。 年の中頃から仕事以外で利用するブラウザと検索エンジンをデスクトップ、モバイル共にBraveとDuckDuckGoにしました。大きく困ることは今の所ないですね。adsやtrackersにどれだけ囲まれているのかが見えてきます。検索結果の表示も調整されていてみやすいところもそれなりにありました。 会社関係 現在、HeadSpinという米国ベンチャー企業に勤めています。技術領域としてはサーバー側のアプリ・環境構築周り、モバイル・ネイティブアプリ自動化に関わる周辺に関わっています。開発言語はほとんど触ったことのなかったPythonが主になりました。そのほか、SwiftやJava、Kotlinであったり、JavaScriptです。Goも私はガッツリではないのですが、たまに触れます。パフォーマンス向上のため、システムプログラミングも避けることできなさそうな感じです。従来までのテスト・QAエンジニアから比較すると、完全に開発する役回りとしてがっつり1年過ぎたかたちになりました。 設計、技術スタックの理解、その適応や応用など含めて今までの大学以降の知識や経験にだいぶ助けられています。基本、米国にしか一緒に仕事をするメンバーはいないので、ある程度のまとまった方針の相談はできつつも細かなところは一人でやることが多いです。方針や実装のヒントを得たりするきっかけを見つけること含め、今までの知識や経験はフル活用な感じです。OSSの経験もだいぶ助けになりました。 今進んでいる就労ビザ関係がうまくいき米国で働くことができるようになるとまたオンコール対応などが増えたりと働き方やタスク内容が変化する可能性が高いです。が、今は堅調に成果を出していきたいですね。相手から成果以外が見えにくい分。 英語である程度問題なくチーム活動ができるようになったらまた前職に似た役回りができるようにはなりたいなという思いはあります。今の段階で、技術的なやり取りや意見交換を行う程度は大きく英語が弊害になることはないですが、QAやリーダーのような役回りをするほどの十分なコミュニケーションをとれるほどの言い回し力は足りていないと感じています。他の同僚の文化圏理解はまだまだですし。ユーザーの目に触れるドキュメントの記述も、特に英語の表現に関するレビューは必須な状態ですし。 そういえば、意思決定や優先度の付け方、コミュニケーションのとり方や注意のやり方など、色々と今までの私が属していた環境との違いを感じることは多いです。それは私の慣れ・文化理解に依存するところも大きいのですが、初めのうちは違いに戸惑いもしました。ただ、全般的に私の就労環境が他の同僚とは大きく異なるのでだいぶ気にしてもらっている気がします。 OSS周り 引き続き、Appiumを中心に開発を続けています。今年はXcode 11/iOS 13対応、Android 10対応周りも継続して行いました。WindowsやmacOSも少し見はじめました。Flutterのことを考えて、flutter driverのプロトタイプを作ったりしてみました。 Appiumコミュニティも堅調に大きくなっていってきていると感じます。AppiumConf 2019がバンガロールで開かれましたが、そこにコミッターとして参加してカンファレンスの最後のパネルディスカッションを経験したことは本当に良い経験でした。インド英語の容赦ない環境でも、聴衆の反応を見ると英語でのあの程度のやり取りは問題なくできているようでした。飲みのときの雑な会話はまだ聞き直しが必要な時もあります。 そのほか 大きなものとして、文章を書きました。iOSテスト全書とベリサーブが出している記事の特集記事です。iOSテスト全書で感じたのですが、共著でも、やはり書籍に落とし込んでまとめることはだいぶ私生活面で負荷が高いですね。。本読んだりする時間がだいぶ減りました。 SeConfTokyo 2019を実行委員の1人として運営しました。Seleniumメンバーからのメッセージから始まった、構想から数年を経ての実現です。その達成は良い経験でした。参加者の半数程度は非日本語話者の環境だったのですが、概ね好評な結果に持っていけてホッとしました。毎年という間隔で継続して行うには色々と体制を整備する必要があるのでできませんが、隔年とかでは東アジア圏という枠でこういうことができると良いですね。 他にもカンファレンスの手伝いや発表を行いました。モバイルでも性能計測の一般化が本格化してきた感じがするので、そこらへんの話を私の体験をもとに話始めたりも。 まとめ 2018年にきっかけがうまれたSeConfやiOSテスト全書を無事に終えることができました。仕事は環境自体には慣れたものの、同僚とのコミュニケーションは時差が異なることもあり一部の人とだけという感じです。やっぱりリモート云々より、時差が大きく異なるチームはコミュニケーションで差がうまれますね。ただ、今のタスクの進め方でいうと、私は大きくそれが問題になる領域は進めていないので弊害になるまでではないです。 働き方が変化したことで、日頃の時間の使い方やそれに伴う税理関係などの知識がつきました。これは良いことな気がします。 2020年〜 2020年は、まずは居住地域がどこになるか次第で大きく変わりそうです。引き続き日本にいるのであれば、おそらく仕事方面では大きな変化はないでしょう。私生活含めて。ただ、米国に行くことになれば特に家族含めた生活環境が大きく変化します。いくつかの活動を制限して、私生活周りを固める年にする必要がありそう。 どうなるかな。うまく話が進んだら、別途その内容をまとめようと思います。 OSS関係は引き続き。読みたい書籍もまだあるので、しっかりと読んでいきたいです。More

Retrospective in 2018

Recent a couple of years, I had retrospective every year in Japanese. This time, I would write up in English as well here. Japanese is here. 2018 Work From last December, I started working as a member of HeadSpin as a senior software engineer, device automation. They are a mobile performance venture company. I am…More

2018年振り返り

昨年の2017年 ~> 2018年に向けてに続いて引き続き。 今年は元から海外メンバ、英語の負荷が上がることからそこ以外はあまり活動を積極的にしない感じでした。結果的に、ある程度英語圏における活動の幅が広がる種まきみたいな年でした。 2018年 会社関係 ちょうどこの12月から、HeadSpinというところで働き始めることにしました。米国のベンチャーです。”Senior Software Engineer, Device Automation“として、開発のコアメンバに参画します。 会社自体は最近の資金調達の記事や、The Rising Stars of QA: Six New Vendors to Watch in 2019とかに名前が載っている、モバイルアプリの性能テストの環境を提供するところです。Appiumの開発やCookpadにおけるテスト自動化の時に感じた課題感を解決/改善するところに共感し、一緒に活動することに決めました。toCのサービス開発会社ももちろん好きなのですけどね。年明けよりUS VISA取得に向けて弁護士と動き、家族でSilicon Valleyに引っ越すことを目指します。それまでは日本からリモートワークです。 11月まではCookpadの海外事業部で働いていました。イギリスのブリストルに拠点を置く事業部です。内容は、Software Engineer in Qualityとして、横断的な不具合収集フローの改善とかがありました。また、中頃くらいからはAndroidの開発インフラ周り(CI環境やテスト環境)の整備に多くの時間をかけていました。いくつかのブログ記事を公開したりしました。これとか、これ。 多様性のある環境(10は超えるnationalityをもつ人たちと一緒に働いていた)で働くことや、彼らの多くも英語を第二言語として学び仕事で使っていること、その環境下でプロジェクトなど回していくことを経験しました。その環境下において、開発の芯をどこに置くかといったことの大事さを再度認識しました。日本人同士が慣れた言葉、コンテキストの持ちようで会話するものとはやっぱり納得に到るまでにちゃんと言語として伝えることが必要であったりと。 総じて、技術的な学びもモバイルアプリを取り巻く環境の前進に伴いあったりはしたのですが、それ以上に多様性のある環境下で働く、活動するというものを強く学んだ時期でした。なお、Cookpad tech conf 2018ではテスト自動化の面で発表させていただきました。 仕事の多くは英語が中心です。issueに書かれた英語を読み、理解し、表現などを学び、自分もそういう表現を書き慣れていく。そんな感じでした。口頭コミュニケーションは来年以降の方が真剣に英語onlyの環境になりますね。(表現の多くもネイティブ英語話者が取り巻く環境になりますし) OSS周り 特に、Appium周りへの貢献は継続して行なっていました。不具合対応の他、新機能の追加やW3C対応に向けた実装、動作確認のテストなど。こちらは仕事時間外の活動だったのですが、おかげでAppiumのW3C対応もW3C actions含めて終わりました。クライアントも、そういえばRubyの他にPython, .NETなんかもメンテをはじめました。.NETは本当に初心者なので、既存コードから学びながら、一部W3C対応する、といったことをしていました。 Appiumは最近ではtest.aiの記事にもあるように、画像ベース + 機械学習を交えた要素検索などの機能が利用できるようにもなりました。Google/Appleのような企業が自分たちのOS向けのUI Test frameworkを成熟させる中で、Appiumはそれらを抽象化した中間機として機能しているように見えますね。ツールごとに開発のなかでどの類のテストをケアできるか、という役割がある程度付いてきたように思えます。 カンファレンス SeleniumConf 2019 Tokyoが開催されます!私はその運営者の1人として活動してきました。主には英語圏、スポンサー対応。毎年EUかUS付近で行なっていた公式SeleniumConfがアジア圏で初めて開催されます。CfPも多く集まりました。結構な作業負荷もありますが、色々と経験を積んだり、積んだものを活かしたりできているのでやってて楽しさもありますね。 AppiumConf2019へCfPを出しました。2019はインド。2018はロンドンで4月に開催されました。Cookpadで働いていた頃だったので、ブリストルオフィスへの出張を組み合わせて参加しました。 国内カンファレンスでは、JaSST Tokyoに今年の初め頃に出ました。クロージングパネルなんかでは米国Googleから来日した人と一緒にセッションしたりしました。他にも少し、私の海外のメンバと働く経験を共有したり。 12月頭にはテスト自動化カンファレンスをヘルプしたり。継続して運営側です。成果の内容が運用経験なども含まれてきて、より深い知見や議論の場になってきていてとても素晴らしかった。 そのほか Androidテスト全書のレビューをさせていただいたり、そのiOS版の執筆準備をはじめました。入門、UIテスト付近を中心に貢献予定です。 開発言語がNodeJS,…More

2017年 ~> 2018年に向けて

ちょうどクリスマスが終わったくらいだけれど。 2016年振り返りと2017年へ からはや1年。アラサーといっても、四捨五入が必要な歳になった。 2017年 昨年のやりたいことに書いていたSwift/Kotlin、海外との関わり付近は仕事の兼ね合いもあって前進中。そこに加えて、OSS関連は良い方向に向かっているようで良い年でした。私の専門性の源泉はテスト/品質よりなので、そこは今後も大きく離れないようにしたいなーという感じを持っています。 完全なプライベートはここでは書きませんが、全体としては楽しく/幸せな感じで進んでいるのでよかった。 会社関係 海外事業部にうつり、日本国外を対象としたサービスの開発にどっぷりになった UKのBristolに国外アプリの開発拠点があり、開発メンバの大半はそこか日本オフィスにいるリモートな環境 役回りはテスト/品質系エンジニアを継続して行っており、海外チームの中でもその手の役割を創っていく側になりました 類似の専門性を持った人がいない + 完全英語環境 もあって、やっぱり今までの経験を色々と手順を追って噛み砕きながら進める必要があり、挑戦的 英語を主とした開発にうつり、主言語として英語、もしくは第二外国語として英語、という形のコミュニケーションが増えた 異動当初は色々ともたついていましたが、最近はだいぶ全般的に改善できたと思う… 私の役回りとして必要とされる英語スキルにはまだまだ達していないので、特に表現周りや落ち着いて話して伝えるところを継続して訓練していこう OSS周り 昨年にAppiumのコアメンバに入り、そこからRubyだけではなくPythonクライアントをみたり、Appium自体へのコミットも増えた JavaScriptはそこまでがっつり触ったことはなかったので、NodeJS環境におけるJSを学びながら…という状態 Appium初期から開発されていたこともあり歴史的な複雑さも持ったruby_libをコアパートであるruby_lib_coreに分離して、最小限の機能を持ったところと分離させた。これのおかげでか、W3C対応とかも見通しが良い感じでクライアントの実装を修正できている。 こういったElectronアプリをちょっと創ったりして、面倒なところを減らせるようにもした https://github.com/KazuCocoa/appium-source-viewer OSS周りでは、知らない人からこういうOSSつくったんだよね、とか、Appium関連からちょっと先進的な取り組みのお誘いをもらったりするようになった ほか、細かなものはちょくちょく創ったりしていたかも そういえば、profileを作成するサービスあったのでやってみた https://github-profile-summary.com/user/KazuCocoa そのほかの活動 try!Swift 2017で話した この頃から、英語の発表の機会がちょっとできた ICSTへの参加や、ICSTの非公式meetupを開いてGooglerのかたとも直接色々お話できた link Selenium Committer Dayで話した 海外のテスト/品質系カンファレンスにCfPだした 今2つ出して、1つダメだった… そのほか 海外からもユーザ企業から直接的なオファーが届くようになった + 複数回の技術的なやりとり含んだ英語の面接もパスしたし良い経験がもてた LinkedInだったら今までももらっていたけれど、そうではない経路も出てきたのはびっくり Web記事を少し書いた link これからも少し書く予定 2018年 やりきること CookpadTechConf2018でちゃんと話きる 仕事で私と同様以上の専門性を持つ人を招き入れる(英語圏が主な対象ですが、ゴロゴロいそうなので) やりたいこと (願わくば)数個のテスト/品質系の海外カンファレンスで話す ちょっと考えているやつを形にしていきたいなー 私生活はもちろん大切にしたい そういえば、ElixirにProperty-based…More