SQuBOKとそこから見える人

SQuBOKv2読破会 Advent Calendar 2015』、14日目の記事です。

前回、私は『SQuBOKv2読破会と私』ということでこの読破会に参加して得たこと、役立ったことなどの、私自身の周りの話を書きました。

今回は少し趣向を変えて、SQuBOKを読んでいたときに感じたその書き手について書いてみます。SQuBOKは複数の人によって書かれ、レビューされ、洗練されました。そのため、複数人の書き手が関わっています。

私は書いているかた全員をしっているわけでもありません。また、誰がどこを書いたのか、ということもよく知らない、という前提があることはまず記載しておきます。

抽象的なまとめのうまさ

全体的に、適度な抽象度を保っていたことが素直に素晴らしいと感じました。適度な抽象度とは、経験からしても納得できることだし、未経験なことでも十分に想像につなげることができる範囲でうまくまとまっている、ということを指します。

こういう書籍は、時代によってすぐ陳腐化する表層的な話と、長年親しまれる深い話があります。表層的なものはそのときのはやりのツールや言葉を使ったものが多いです。一方、深い話はより人や組織につながるもの、考え方の基幹をなすものです。

書籍の良い点として、様々なレビューを繰り返しながらも1つの集大成に仕上げる工程があることでしょうか。今のところ、Webサイト上ではなかなか構築されない洗練度のものです。このSQuBOKもその例にもれず、様々な知見を持った方々が、頭をひねりながら作り上げた力作と感じるよな内容でした。

所々、表層的

一方で、v2ということもありv1を元に加筆・修正した箇所があります。私はv1はちゃんと読んだことはないので、その差分が明確にはわかっていません。ただ、書籍を読んでいるとここは加筆されただろうな、というところが見えてきます。良くも悪くも、時代が反映されている感じで。

いくつかの場所は、ほかの場所に比べて些か表層的な説明が多いです。つまり、その時代固有の言葉が表現の至るところに見えます。具体的なツールやサービスの名前であったり、1年後はまるっと変わっている、古くなっている可能性のある要素です。確かに、ここ数年を振り返っても特筆しておくことには価値があると思います。ただ、そういう内容はBOK系ではなく、通常の書籍などでもよかったかもしれません。そんな感触を受けるところもありました。

熱の入った表現

通常、BOK系は技術書的な読み物なことが多いです。ただ、Software Quality / Test関係は、人の営みが多分に関係する分野でもあります。そのため、人の改善プロセスといった人に寄り添う内容が中心に添えられている箇所も多分にあります。その箇所は、書いている人の色もあると思うのですが、比較的熱のこもった表現が散見されました。

締め

書き手を楽しむ、というのは、まるで小説を楽しむかのように見えるかもしれません。私は、通常は技術書はそんなに書き手の書き方を気にすることはありません。ただ、このSQuBOKは所々個性が感じられて、小説まではいかなくとも、書き手を楽しむこともできました。

普段何も考えずに触れるものも、少し違った視点でふれると違った面白みがありますね。

少し短いまとめとなりましたが、また。

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2 thoughts on “SQuBOKとそこから見える人

  1. どうもコメントありがとうございます。SQUBOK V1では最終的な記述の均しをやりました。V2は部分的な執筆をしています。
    そんなにたいそうな原稿ではなく、V1の最初に集まった原稿はデコボコの激しいものでした。最初は表現の平準化だけをやろうとしたのですが、どうしても内容に手を付けざるを得ず、書き過ぎのところは削り、足りないところは足し、という作業になってしまいました。その後、全体を通して、編纂委員長の岡崎さんの思想と合わせるようにお願いして、通しで監修をしてもらっています。なので、たぶん、至らない表現は私、素晴らしい表現はもとの執筆者や岡崎委員長の手腕なのでしょう。
    V2になって、少し読み物としては内容が外だしになりもの足りない感じかと思います。
    V3は骨格だけを残して、全て論文などを参照する形にしようかと検討中ですが、骨格だけでひとつの見解になるように今後の時間で頑張ってみますね。

    1. コメントありがとうございます!v1、v2とそんな背景があったのですね。ともに、様々な経験を伝えようとする熱意は同様にあったように見えます。(純粋に、素晴らしいと感じました)。v3のお話も見えているとのことなので、私たちもなんらかの形でフィードバックさせて頂いたりと、単に遠くから読むだけではない関わり方もさせていただければと思います。

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