『スマホに満足してますか?~ユーザインタフェースの心理学~』を読んだ

スマホに満足してますか?~ユーザインタフェースの心理学~が面白そうだったので読んでみました。POBoxやiPhoneの日本語入力システムの開発者として知られている増井さんが書かれたものです。

心理やデザインの話から、開発、トレンド、これからの世界に関してざっと書いていました。単なる読み物以上、がっつりした技術書以下、くらいの感じで読めました。多くの知見や引用資料に基づいた知見は色々学びになります。Kindleで読んだので、気になった引用はさくっと確認できて良い感じでした。基本的に、なんらかの例に対してその多彩な引用からその裏づけを提示し、人とコンピュータ、スマホ、デザインなどの主にはUXと言われるような領域での関係性や観察した内容が連なっています。

デザインでは、”モバイルコンピューティングのために工夫された入出力装置や手法が、そのままユニバーサルデザインへと適用できるものも多いこと”というところが印象的というか、腹に座りました。ユニバーサルデザインのガイドラインとして、ロン・メイス氏らのデザインの7つの原則のほか、W3CのWeb Accessibility Initiative(WAI)、Center for Applied Special TechnologyによるBoddyというツールによるwebページのアクセシビリティ検証などの話もありました。

Testingを行っていると、どうしてもAccessibilityという領域は無視できないものだと思っています。そのソフトウェアなどはユーザに対して使いやすいのか?とか、そういう観点を考えると切っても切れないですね。

苦手は研究の母 という言葉もすごく納得。苦手なものを克服する、解決しようとするところはまさに問題解決ですね。大学など以外でも必要は発明の母とかはよく言われますが、苦手から革命的な解決策が出てきたりとか、すごくありそう。こういうところ、人や考え方の多様性が必要と言われる要因としてすごく納得できるものがありました。知識をつけたり得意なものが多いと 発明できない とはこういうことなのですね。

人の記憶と認証に関して書いている箇所もありました。例えば、忘れにくいとされる人のエピソード記憶からパスワードを自動生成する、という着想のパスワード。それのEpisoPassと言われるツールの紹介は印象的です。単に”パスワード”を設定するというところだけを切り出すのではなく、そのパスワードの安全性を人と結びつけて現実解に落とす。コンピュータの世界と実際の使用者とのつながりを考える興味深い考えでした。

Testingの観点としても役立ちそうな点が多く、また読み返したいと思った一冊でした。

おもしろいなー

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